「根本から」改善することの本当の意味

「根本から」「原因から」改善すると…

まずはじめに例を挙げます。4ヶ月ぶりにお越し頂いたAさん。当院に来院される前は疲労感が常に強く、首肩のこりや頭痛のため、整体やマッサージに毎週行き、ひどい時は週に何度も通っていたそうです。

当院にお越し頂くようになって、前回も今回も4ヶ月ほど間隔が空いていますが、その間は整体もマッサージも何も受けていません。しかも調子が悪くなる前にお越し頂いているので、姿勢のバランスも以前ほど崩れません。少し調子が下がってきたと感じたところで再調整にお越し頂いているので、強い症状が出ることもありません。

改善イメージ女性さて、最近は整骨院や整体、もみほぐしなどがとても増え、「根本から改善します」や「原因から治します」という言葉をよく見かけるようになりました。でも行ってみると、その時は楽になっても「家に着く頃には戻ってしまう」や「数日でまた痛くなってくる」などを繰り返している方がとても多いようです。これは、実際には根本や原因には関係ないことをしているということです。

「根本」や「原因」が発生してすぐに痛みなどの症状が出てくるとは限りません。原因があり、それによって負荷がかかり続けることから結果である痛みなどの症状が起こります。だから原因を残したまま、結果である症状だけ取っても1週間ももたず症状は戻ってしまいます。

本当に「根本から」「原因から」改善していくということは、良い状態が長持ちするようになります。はじめに例で挙げたAさんのように「今まで毎週治療に通っていたのが、4ヶ月に1度でも平気になった」など、毎日や毎週のように頻繁に通い続ける必要はなくなります。

「根本から」改善すれば、2度と再発しないのか?

先日、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛が改善した方に「これならもう二度とならないですかね」と聞かれました。私は「日常生活の中で出てきた症状ですので、二度とならないと言い切ることはできません。でも、今回治ったこの状態が維持できていれば、再発は防いでいけるでしょう。」とお答えしました。

根本改善のイメージ

本当に「根本から改善する」ということは、もう二度と悪くならないととらえることもできますが、現実としてはなかなか難しいものです。骨折や捻挫などのケガは「傷めた」という原因がありますので、治ってしまえば再発しません。(もちろん再び傷めなければですが)

しかし、腰痛や肩こり、頭痛などはケガとは違い、原因そのものが日常生活のなかで生じやすいものです。だから、治ったからもう一生大丈夫とは保証できません。

だから、一度良くなった状態をできる限り維持していくことで、再発や他の問題を予防していくことはとても大切です。当オフィスの場合は、体の不調を引き起こす原因が上部頸椎にあると考えていますので、症状の有無に関係なく上部頸椎と体の状態を調べ、施術が必要かどうか判断することができます。痛くなったら…ではなく、定期的に体の状態をチェックして、良い状態を維持することを目的としてみていけるということです。

上部頸椎で改善が長持ち

良い状態を維持するためにみていくペースは人それぞれ異なりますが、3ヶ月前後をおすすめしますが、年齢や状況によっては半年や1年に1回でも大丈夫な方もたくさんいらっしゃいます。また、ご高齢で状態が重かった方のなかには、1~2ヶ月に1度チェックし、状況によって施術をするようにみて何年も好調を維持できている方もいらっしゃいます。

この定期チェックのペースは、その方の骨格や体質によってどうしても個人差が出てきます。また、仕事や生活習慣などによっても個人差が出てきますので、良い状態が長く持続するように悪い習慣は直しておきたいものです。(もちろんアドバイスいたします。)

「根本から」「原因から」の改善だからこそ良くなる!

本当に「根本から」「原因から」改善できれば、他の治療に比べて良い状態が長持ちするようになります。そして大切なことですが、他では治らなかった症状であってもその多くは改善していくものです。

当オフィスは口コミによってお越しいただく方がとても多いのですが、「整骨院や整体などに通っていたが、楽なのはその時だけで良くならない」「病院へ行っても痛み止めと湿布だけで困っている」という方がたくさん改善されています。